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    日野・レンジャー

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

    レンジャー(RANGER)日野自動車が製造する中型クラスのトラックである。GVW(車両総重量)8トンクラスからGVW20トンクラスの6x4低床車まで幅広いバリエーションを揃えている。日本国外では500シリーズとして販売されている。

    目次

    [編集] 歴史

    [編集] 初代(1964年-1969年)

    • 1964年にKM300型として登場。発売当初は3.5t積だった。

    [編集] 2代目(1969年-1980年)

    • 1969年ミケロッティデザインの大型トラック・ZM系と似通ったデザインとなる。

    [編集] 3代目(1980年-1989年)

    3代目レンジャー前期型
    • 1980年登場。通称風のレンジャー。昭和54年排出ガス規制適合。この世代から全車角形テールランプとなる(一部の車は丸型仕様も存在した模様)。
    • 1984年マイナーチェンジ。昭和58年排出ガス規制適合、ヘッドライトを丸型4灯から角型4灯に変更、助手席セーフティウインドウが装備された。
    • 1986年マイナーチェンジ。通称レンジャー+5(プラスファイブ)
    • 1988年マイナーチェンジ。通称ONE UP レンジャー+5(プラスファイブ)。グリル周りを白系統に変更。


    [編集] 4代目(1989年-2001年)

    クルージングレンジャー(教習車仕様)
    • 1989年登場。通称クルージングレンジャー。エンジンは平成元年排出ガス規制適合のH07Dを搭載。ヘッドライトは異型2灯を採用した(一部の輸出向けは角型4灯を継続)。
    • 1993年低床フルタイム4WD車「FX」(4t積)が登場。OHC、24バルブのJ08Cエンジンを追加。
    • 1994年マイナーチェンジ。エンジンをJ05C、J07C、J08Cに変更して中型トラックでは最も早く平成6年排出ガス規制に適合し、ウイングマークを廃しHを模したCIが初めて採用された。通称ライジングレンジャー。3.5t級モデル「FB」をトヨタOEM供給開始(1999年まで)。ダイナ/トヨエースとして発売される。
    • 1996年J08Cエンジンにコモンレール噴射システムを採用。
    • 1999年マイナーチェンジ。運転席エアバッグが標準装備され、ドアハンドルが金属製から樹脂製に変更された。平成10年排出ガス規制適合。通称スペースレンジャー


    [編集] 5代目(2001年-)

    レンジャーFG
    • 2001年 フルモデルチェンジして、レンジャープロとなる。中型トラックでは、初めてバンパー埋め込み型のロアヘッドランプが採用された。また、ヘッドランプ移設したアッパーヘッドランプのキットも特装車用としてレンタカー向けに用意される。当時放映されたCMは、オールCGで描かれロボットが時空を越えてレンジャープロに変形するというものだった。
    • 2002年 低公害車LEタイプ車の設定、グッドデザイン賞を受賞。
    • 2003年 エアサス車の拡大、超低PM車の設定。
    • 2004年 ハイブリッド車、全車超低PM車の設定。サブネームを使わずに日野・レンジャーと名乗る。エンジンはJ05D、J07E、J08Eに変更された。
    • 2005年 新長期排出ガス規制に適合、CNG車の設定。
    • 2006年 全車低排出ガス重量車(排ガス記号BDG-)に認定。
    • 2007年 積載性のある中型免許対応車を新規設定、重量車燃費基準達成車を追加、全車にエンジンイモビライザーとマルチ・インフォメーション・システムを標準装備。
    • 2008年 ハイブリッド車が新長期排出ガス規制に適合、機械式AT(Pro Shift 6)搭載車を追加。


    [編集] ラインナップ

    [編集] 初代・2代目(1964年-1980年)

    • KM(駆動2-4D、積載4tクラス、ショートキャブ)
    • KQ(駆動2-4D、積載4tクラス、フルキャブ)
    • KL(駆動2-4D、積載4tクラス、フルキャブ)
    • KL-S(駆動2-4D、積載4tクラス、フルキャブ)
    • KL-SS(駆動2-4D、積載4tクラス、フルキャブ)
    • KL-SD(駆動2-4D、積載4tクラス、フルキャブ)
    • KR(駆動2-4D、積載6tクラス、フルキャブ)
    • KJ(駆動2-4D、コンテナ専用、積載6tクラス、フルキャブ)
    • WB(駆動2D-4D、パートタイム4WD、積載量4tクラス、フルキャブ)

    [編集] 3代目以降(1980年-)

    • FB(駆動2-4D、積載3.5tクラス、ショートキャブ)
    • FC(駆動2-4D、積載4tクラス、ショートキャブ)
    • FD(駆動2-4D、積載4tクラス、フルキャブ)
    • GC(駆動2-4D、積載6tクラス、ショートキャブ)
    • GD(駆動2-4D、積載6tクラス、フルキャブ)
    • FJ(駆動2-4D、積載8.5tクラス、ショートキャブ)
    • FE(駆動2-4D、積載8.5tクラス、フルキャブ)
    • FG(駆動2-4D、積載9tクラス、フルキャブ)
    • GK(駆動2-4D・4D、積載11.5tクラス、フルキャブ)
    • FX(駆動2D-4D、フルタイム4WD、積載4tクラス、フルキャブ)
    • GX(駆動2D-4D、フルタイム4WD、積載6tクラス、フルキャブ)
    • FT(駆動2D-4D、パートタイム4WD、積載量4tクラス、フルキャブ)
      日本国外向けにはセミトラクタの設定もあり、日本仕様にはないP11Cエンジンを搭載している。
    • SG(駆動2-4D)
    • FM(駆動2-4D・4D)

    [編集] デーキャブレンジャー

    デーキャブレンジャー
    • 1984年、レンジャー3C(KM)を20年振りにフルモデルチェンジして登場したショートキャブ仕様。3.5トン積みのFBと4トン積みのFCがある。
    • 1990年マイナーチェンジ。平成元年排出ガス規制適合。
    • 1991年デーキャブレンジャーをベースにディーゼルハイブリッドのHIMR塵芥車を開発。
    • 1995年ライジングレンジャーに統合される形で販売終了(HIMR仕様はその後暫く継続された)。


    [編集] レンジャーとダカール・ラリー

    ダカール・ラリー参戦車両(2007年)
    ダカール・ラリー参戦車両(1996年)

    特記事項としてダカール・ラリーへの参戦が挙げられる。

    1991年の第13回大会から日本車で唯一カミオン(トラック)部門に連続して参戦しており、カマズ(ロシア)やタトラ(チェコ)、ダフ(オランダ)、メルセデス・ベンツウニモグ(ドイツ)等の欧州勢を相手に部門トップ争いを繰り広げている。

    ダカール・ラリー仕様のレンジャーは消防車仕様の四輪駆動車「FT」をベースとしており、長さ6.1m×幅2.3m×高さ3.1m、J08Cエンジンの最高出力はターボ付きとはいえ191kW(260PS)と数値的には小柄だが、小柄ならではの取り回しの良さと総重量7tという軽さを武器に大排気量・高出力エンジンを搭載するライバルを脅かすことも多い。 1991年大会の選手の負傷によるリタイヤ1台を除けば完走率は100%で、排気量10リットル未満に限れば”常勝”だが、1997年の第19回大会ではカミオン部門総合トップ3を独占する快挙を達成した。

    レンジャーでダカールラリーに参戦する日本レーシングマネジメント・チームスガワラの菅原義正選手は1983年の第5回大会から参戦しているベテランで、当初は二輪部門だったが四輪部門を経て1992年の第14回大会からカミオンに転向、毎回完走を果たしている(四輪部門を含めると1988年の第10回大会から通算18年連続)。2005年の第27回大会からはコ・ドライバーメカニックとしてダカールラリーに参加していた息子の菅原照仁選手もチームスガワラ2号車のドライバーを務め、2007年現在3年連続で親子揃って完走している。 なお1995年の第17回大会からは、全国の日野自動車販売会社からチームのメカニックを選抜してダカールラリーに参戦する体制を取っており、この選考に応募する社員も多い。

    • ダカールラリー・カミオン部門におけるレンジャーの成績
    大会 ドライバー 順位
    1991年 13 J-P.ジョッソー(フランス)
    J-P.ライフ(オーストリア)
    J.プティ(ベルギー)
    J-C.シュマラン(フランス)
    7
    10
    14
    リタイヤ(負傷)
    1992年 14 J-P.ライフ(オーストリア)
    J-P.ジョッソー(フランス)
    菅原義正
    J.プティ(ベルギー)
    4
    5
    6
    10
    1993年 15 菅原義正 6
    1994年 16 菅原義正 2
    1995年 17 菅原義正 2
    1996年 18 菅原義正
    柴田英樹
    6
    11
    1997年 19 J-P.ライフ(オーストリア)
    菅原義正
    J.プティ(ベルギー)
    1
    2
    3
    1998年 20 菅原義正 2
    1999年 21 菅原義正 4
    2000年 22 菅原義正 5
    2001年 23 菅原義正 2
    2002年 24 菅原義正 3
    2003年 25 菅原義正 5
    2004年 26 菅原義正 5
    2005年 27 菅原義正
    菅原照仁
    2
    6
    2006年 28 菅原義正
    菅原照仁
    5
    7
    2007年 29 菅原照仁
    菅原義正
    9
    13
    2008年 30 菅原照仁
    菅原義正
    レース中止

    [編集] 車名の由来

    RANGER(レンジャー)
    常に進化し、お客様の期待に応え利益をお約束するプロフェッショナルのためのトラックの意である。1964年のレンジャー発売時に、一般公募にて選考された。

    SPACE RANGER(スペースレンジャー)
    SPACE(スペース)には、安全・快適空間、積載効率の高い。宇宙-先進的。仕事の領域を拡大する。これらを意味することから名が付けられた。

    RANGER-PRO(レンジャープロ)
    PRO(プロ)には、PROceed、PROgress(常に進化し)、PROspect(お客様の期待に応える)、PROmise(お客様の利益をお約束する)、PROfessional(プロフェッショナルのためのトラック)という思いが込められている。

    ※なお、フォードが日本国外で販売するトラック、フォード・レンジャーとは一切関係ない。

    [編集] 主なCM出演者

    普通型トラックとしては珍しく、TVでおなじみの著名人を起用した。特にクルージングレンジャーはそのスタイルの美しさで武骨なイメージを払拭させた。

    [編集] 関連項目

    ウィキメディア・コモンズ

    [編集] 外部リンク

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