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    1970年の日本シリーズ

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

    1970年プロ野球日本シリーズとは、読売ジャイアンツとロッテオリオンズとの対決で行われた日本選手権である。

    目次

    [編集] 戦評

    川上哲治監督率いる読売ジャイアンツ濃人渉監督率いるロッテオリオンズの対決となった1970年の日本シリーズは、巨人が4勝1敗で勝利し、6年連続12度目の日本一。アルトマン山崎裕之池辺巌ロペスと20ホーマー以上が4人の強力打線だったロッテ。巨人はそれを見事に封じた。第1戦、4番のアルトマンを徹底的にマーク。5打席中3度の敬遠(4四球)。そして5番の有藤道世と勝負して迎えた。この主砲を打たせなかったことが、強力打線を波に乗せなかった最大の要因だ。4ホーマーを放った長嶋茂雄がMVP。

    なお、この年の大会だけ使われた東京球場は両翼が90mしかない非常に狭い球場だったので、ホームランが多く飛び出し、長嶋の4本の他両チーム3試合合計で9本のホームラン(特に第4試合は5本)が飛び出した。また、東京球場で唯一開催された日本シリーズであった。

    [編集] 試合結果

    [編集] 第1戦

    10月27日 後楽園 入場者33209人

    ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1

    (ロ)●木樽(1敗)-醍醐
    (巨)○堀内(1勝)-森
    本塁打

    (巨)黒江1号ソロ(11回木樽)

    [審判]セ竹元(球)パ田川 セ谷村 パ斎田(塁)セ松橋 パ道仏(外)

    ロッテ・木樽正明と巨人・堀内恒夫が息詰まる投手戦を展開。4回表、ロッテは2つの四球と山崎裕之のヒットで2死満塁のチャンスで、早くも千田啓介に代打の切り札・江藤慎一を送るが、堀内が気迫を見せて三振に打ち取った。ロッテは5回にも2死満塁のチャンスを迎えるが、有藤通世がショートゴロでチャンスを生かせなかった。11回裏、巨人の黒江透修が木樽の140球目をとらえサヨナラホームラン。堀内は158球を投げ、延長11回を完封した。

    [編集] 第2戦

    10月29日 後楽園 入場者31609人

    ロッテ 0 0 0 0 1 0 0 2 0 3
    巨人 0 0 1 4 0 0 1 0 X 6

    (ロ)●成田(1敗)、小山、八木沢、平岡、佐藤元-醍醐
    (巨)高橋一、○倉田(1勝)、渡辺秀-森
    本塁打
    (ロ)井石1号2ラン(8回倉田)

    (巨)王1号ソロ(3回成田)

    [審判]パ道仏(球)セ松橋 パ田川 セ谷村(塁)パ岡田豊 パ(外)

    巨人は3回、王貞治のソロホームランで先制、4回には4安打1四球に相手のエラーも絡め、一挙4点を奪った。5回2死、そのエラーをした有藤のタイムリーヒットで1点を返され、山崎を歩かせて満塁となったところで、川上哲治監督はあとアウト1つで勝利投手となる高橋一三をあっさり交代。非情な投手リレーが結局功を奏し、最後は渡辺秀武を送って巨人が逃げ切った。

    [編集] 第3戦

    10月31日 東京 入場者26542人

    巨人 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2 5
    ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3

    (巨)堀内、高橋一、渡辺秀、倉田、○山内新(1勝)-森
    (ロ)木樽、平岡、●小山(1敗)-醍醐、大塚
    本塁打

    (巨)長嶋1号ソロ(4回木樽)、長嶋2号2ラン(11回小山)

    [審判]パ岡田豊(球)パ沖 セ松橋 パ田川(塁)パ斎田 セ竹元(外)

    長嶋茂雄の本塁打などで0-3とリードされたロッテは8回裏、代打・岩崎忠義が四球出塁、1番の有藤が安打で続いたところで池辺豪則のタイムリー2塁打で1点差に詰め寄った。さらにアルト・ロペスの2塁ゴロで3塁に進んだ池辺がパスボールで生還し、同点に追いついた。ロッテは9回から大ベテランの小山正明をリリーフに送ったが、巨人は延長11回、セカンド強襲ヒットの王を一塁に置いて、長嶋がレフト最上段に決勝2ランホームランを叩き込み、勝負を決めた。巨人は3連勝でV6に王手をかけた。

    [編集] 第4戦

    11月1日 東京 入場者31515人

    巨人 3 0 2 0 0 0 0 0 0 5
    ロッテ 4 0 2 0 0 0 0 0 X 6

    (巨)渡辺秀、●高橋一(1敗)、山内新、倉田-森、吉田孝
    (ロ)成田、○佐藤元(1勝)、平岡、木樽-醍醐
    本塁打
    (巨)高田1号ソロ(1回成田)、長嶋3号2ラン(1回成田)、王2号ソロ(3回成田)、長嶋4号ソロ(3回成田)

    (ロ)井石2号3ラン(1回渡辺秀)

    [審判]パ斎田(球)セ竹元 パ沖 セ松橋(塁)セ谷村 パ道仏(外)

    1回表、高田繁がいきなり先頭打者本塁打で先制、長嶋も2ランを放ち、早くも3点リード。しかしロッテも2死1、2塁から榎本喜八のタイムリーヒットで1点を返し、なおチャンスが続くところで、濃人渉監督は第1打席で広瀬宰に代打・井石礼司を送る大博打に出た。その井石が逆転3ランを放ち、代打策成功。3回、巨人が王、長嶋の連続アーチで再逆転するが、ロッテもその裏ジョージ・アルトマン、ライトに入っていた井石のタイムリーで再逆転。先発の成田文男から佐藤元彦平岡一郎とつなぎ、7回1死1、2塁のピンチを迎えると最後はエース木樽を投入、1点のリードを守り切った。

    [編集] 第5戦

    11月2日 東京 入場者31281人

    巨人 0 0 0 2 0 0 2 2 0 6
    ロッテ 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2

    (巨)○高橋一(1勝1敗)-森
    (ロ)小山、●木樽(2敗)、平岡、佐藤元、前田康、八木沢-醍醐
    本塁打
    (巨)黒江2号2ラン(4回小山)
    (ロ)江藤1号2ラン(1回高橋一)
    [審判]セ谷村(球)パ道仏 セ竹元 パ沖(塁)パ田川 セ岡田功(外)

    ロッテは1回、アルトマンの2ランでこのシリーズ初めての先取点。しかし巨人も4回、黒江の2号2ランで同点。7回、2死1塁から森昌彦が左翼方向に打ち上げた打球を追ったショート・飯塚佳寛とレフト・アルトマンが激突。その間に1塁走者の黒江が生還。これが決勝点となった。このとき、アルトマンは打球を追うことなく動けない飯塚の元へ駆け寄った。日本一を引き寄せる勝ち越し点に狂喜乱舞する巨人ベンチの中で、川上監督はその様子をしっかり観察し「彼は我々とは違う、高いレベルでのプレーを見せてくれている」とアルトマンの行動を評価したと、当時巨人の現役選手で後年スポーツライターになった瀧安治が記している。このあと巨人は高橋一のタイムリーヒットで追加点を挙げ、8回にも2点を奪い、勝負を決めた。高橋一は2年連続で日本シリーズ胴上げ投手。最終打者は江藤慎一で右翼フライだった。

    [編集] 表彰選手

    [編集] テレビ・ラジオ中継

    [編集] テレビ中継

    • 近畿地方では毎日放送がネット。(MBSが日本シリーズで東京12chのネットを受けるのはこの試合が唯一だった)

    [編集] ラジオ中継

    [編集] 関連項目

    [編集] 外部リンク

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